寝装館について


岩崎絵美さんの対談
岩崎絵美さんの対談
岩崎
伊崎社長、こんにちは。
よく来させていただいていますが、いつも太陽の日差しが差し込んで素敵なお店ですね。
今日は、西川ローズ寝装館のことをお伺いしたいと思います。
伊崎
いつもありがとうございます。
岩崎
西川ローズ寝装館は、寝具メーカーの京都西川の販売会社ですよね?
伊崎
そうです。西川ローズ寝装館はお店の名前で、運営は西川ローズふとん販売株式会社という京都西川の販売会社が行っています。
岩崎
ローズふとんの「ローズ」ですね。
伊崎
「ローズふとん」は京都西川が1956(昭和31)年から販売している主力商品シリーズです。時代によって商品は変化しますが、いつの時代も「ローズ」は、京都西川にとって最も大切なブランドです。現在の京都西川には「ローズ」以外にもブランドがありますが、「ローズ」はその中でも最も基本的で、そして最もステータスの高い商品ブランド、いわば京都西川のDNAとも言えるブランドです。
岩崎
「ローズ」に対するすごいこだわりが伝わってきます。
伊崎
当社の原点は、戦後間もない1948(昭和23)年から始まる京都西川の「寝具改善運動」です。モノがない時代、生きていくのが必死の時代です。そんな時代に当時の社長.吉川四郎が、生活向上・生活改善の必要性を提唱しました。「1日の3分の1を占める睡眠とそれを支える寝具を研究し、改善することで生活を向上していこう」という考え方、その実践が寝具改善運動です。1950年代半ば以降に合繊わた入り掛けふとん「洋ふとん」が発売されます。この頃のキーワードは「快適」「キレイ」といった言葉です。 社長 伊崎
岩崎
「快適」や「キレイ」のキーワードは現代の私たちと同じですね。
伊崎
そうです。いつの時代も生活者に対するキーワードは「快適」なんでしょうね。
この頃推進した「ローズミッチーふとん」は、重たい木綿わたの布団が主流の時代に登場した軽くてあたたかい合繊わたのふとんです。側生地を取り外して洗濯することができ、打ち直しもいらない画期的な商品でした。当時の家庭の主婦は、家族全員分のふとんの打ち直しを行っており、これが重労働でした。

当時の資料より

当時の資料より


重たいふとんの上げ下ろしやふとん干しなども主婦にとって大きな負担でした。「ローズミッチーふとん」は、寝具改善の合言葉のもとで、生活者に「快適な睡眠」をお届けするとともに、「女性の家事労働からの解放」を実現した商品でした。
ところで岩崎さんは「さしすせそ婦人」って聞いたことがありますか?
岩崎
「さしすせそ婦人」ですか~?聞いたことないですね。どんな意味ですか?
伊崎
お若いからご存知ないでしょうね。
私が入社したころ、先輩の営業員が「ローズミッチーふとん」の販売会などで、お客様に「さしすせそ婦人」の話をよくされていました。
「ひとり、さみしく、しんぼう(辛抱)して、すいじ(炊事)、せんたく(洗濯)、そうじ(掃除)に明け暮れる婦人」のことです。
岩崎
すごい。はじめて聞きました。
伊崎
これには続きがあって「かきくけこ婦人」っていう続き言葉があります。
これは、「よく、かんが(考)えて、き(聞)いて、くふう(工夫)して、けんきゅう(研究)、こうどう(行動)する婦人」です。
家事を預かる女性が、生活(くらし)の道具である生活用品をもっと研究して、生活(くらし)を豊かにするってことですね。当社の初代社長の吉川四郎は、常に「家庭の主婦は我々と共に寝具をもっと研究しなければならない」と言ってました。先ほどの「ローズミッチーふとん」の側の取り外しは、主婦の意見を採用したと聞いています。
岩崎
「さしすせそ婦人」と「かきくけこ婦人」ですか?面白いトークですね。でも家族の生活用品を選ぶ主婦は確かに研究しなくちゃダメな時代だったんでしょうね。
「ローズミッチーふとん」の他にはどんな商品がありましたか?
伊崎
1960年代後半に「ノンキル」という肌ふとんを開発・発売しました。文字通りキルトがない肌ふとんなんですが、お客様がご家庭でかんたんに洗濯できるように設計された商品です。
その次は「ローズボアーふとん」です。すごく売れましたね。発色の良いアクリル糸やウール使いの商品です。デザインも斬新で寝室が一気に様変わりするんですよ。一家全員の分、買い替えなんかもありましたよ。
岩崎
新しい商品がすごく売れたんですね。
ローズ羽毛ふとんはいつごろから発売されたんですか?
伊崎
「ローズ羽毛ふとん」は1980年頃から推進していきます。全社一丸統一キャンペーンも行ないました。サラリーマンの平均月給と同じくらいの20万円の高級羽毛ふとんを普及させていきます。軽くてあたたかいハイボリュームの羽毛ふとんです。もちろん国民の大多数の方がはじめて使ったでしょうね。「京都西川の高級ローズ羽毛ふとんでゆったりと眠る」ことに生活者のステータスがありましたね。

当時の資料より

当時の資料より


そして家庭用医療用具「ローズテクニー」の販売がはじまります。「21世紀の敷きふとん」、「寝ながらできる健康管理」がキーワードです。全国へ健康の輪を広げていこうってね。
岩崎
ローズテクニーは、私の祖母も母も昔から使っています。大ファンです。
あたたかくて気持ちいいんですよね。
岩崎さん
伊崎
そうですね。特に京都在住の方にはローズテクニーをたくさんの方にご使用していただいています。岩崎さんも京都在住ですからね。このローズテクニーの発売の頃になると、睡眠時間はもはや眠るだけではなくなってきます。積極的な健康志向の一環となってきます。
岩崎
合繊ふとんから清潔志向、高級高品質の羽毛ふとん、そして寝ながらできる医療用具・・・
その年代年代の生活者志向にあった素晴らしい商品を開発・販売されてますね。
拠点は京都中心ですか?
伊崎
西川ローズふとん販売の本社は、京都市下京区河原町通松原の京都西川本社ビル内にあります。
当社は1961(昭和36)年の岐阜・北海道ローズからはじまります。その後、東京・三重・京都・兵庫・岡山などに販売会社を設立し、その傘下には大阪や広島・愛媛・鳥取など20数箇所に営業所がありました。この頃は外商販売が中心で店舗ではなく事務所でした。販売会社は1995(平成7)年に統合して、西川ローズふとん販売を設立しました。現在も前橋・神戸三宮・姫路・岡山には営業所を展開しています。
岩崎
店舗での販売を始められたのはいつごろですか?
伊崎
2008(平成20)年に、ご縁があって滋賀県にファンロゼ大津店を開設することとなりました(2013年閉店)。そして2013(平成25)年10月、ここ京都市北山通り沿いに西川ローズ寝装館をオープンしました。
岩崎
そうなんですね。なぜ京都の北山だったんですか?
伊崎
京都西川のショールームには一般の方は入ることができません。よくお客様から「ここで商品は見れないの?」とお問合せをいただきました。そこで京都西川の商品を気軽に見ていただけるお店を京都市内に作ろうと思い、北山通りに出店することにしました。岩崎さんもよくご存知のように、このロケーションからは比叡山や東山・北山が一望できますし、お盆の京の夜の風物詩、京都五山送り火も目の前で見ることができます。近隣にはお洒落なブティックや雑貨店、人気のレストランの他に、植物園・資料館や学校などがあるアカデミックなエリアであり、なおかつ病院もある。多くの生活者がアクティブに行き交う街です。言わばもっとも京都らしい生活地域のひとつと言えるでしょう。
京都の北山の風景
岩崎
私もこの界隈にはお気に入りのお店がいくつもあります。素敵な街ですよね。
伊崎
地下鉄があるので市内各地からのアクセスも良いですしね。この京都らしさを感じる場所で、ゆっくりとローズ寝装品を見ていただけるショップが西川ローズ寝装館です。
はじめてのお客様がぶらっと入って来られることもよくあります。スタッフがお客様のライフスタイルをお聞きしながら、商品を紹介させていただきます。専門店ですのできちんと商品説明もさせていただきます。もちろん寝心地を体験していただくこともできます。
お客様のライフスタイルをお聞きしながら、商品を紹介

納得されるまで何度も足を運ばれる方もおられます。そして商品にご満足いただき、ご納得いただいてご購入されます。まくらや敷きふとん・マットレスはそんな傾向です。ご満足いただけるから、また追加もいただけます。
価格競争でなく、どれだけ納得していただき満足度を高めることができるかが、この北山の特徴だと思います。私たちの西川ローズ寝装館もローズファンが集う店でありたいと思います。
寝心地を体験していただくこともできます
岩崎
そうですね。寝具はやはりしっかりと説明を聞いて、自分で体感して購入したいですよね。家に帰って使ってみると、違うなあ~って思うことがありますから。
それでは最後に今後の展望についてもお聞かせください。
伊崎
このお店は、あくまで京都北山の眠りの専門店です。もちろん京都市北区や左京区だけでなく、上京・中京・下京区のお客様や滋賀県のお客様へもご愛顧いただけるお店になりたいと思います。 寝室全体をご提案できるお店でありたいと思います

睡眠の道具は寝具だけではありません。寝室全体をご提案できるお店でありたいと思います。寝室全体ですのでベッドもカーペットも扱っています。 地域の皆さんの睡眠を支える店でありたいと思います。
またいろいろなイベントやプロモーションも積極的に取り組んでいきたいと考えています。寝具とは関係ないかもしれませんが、フラワーアレンジメントや京縫い、ヨガ教室もやっていますよ。お気軽にご利用いただければと思います。今年の夏は昔懐かしい蚊帳のプロモーションもやりました。西川450年の歴史を語るのに最も相応しい商品ですからね。蚊帳の文化を若い人に知っていただきたいと思い、企画しました。蚊帳見たことなかったでしょう?
岩崎
初めて吊ってある蚊帳を見ました。
伊崎
そうでしょう。
お客様に楽しんでもらえる、喜んでもらえる、勉強してもらえる企画にもどんどんチャレンジしていきます。
岩崎
京都北山の眠りの専門店として、またみんなが楽しめるイベントのお店としての西川ローズ寝装館にこれからも期待しています。
ありがとうございました。
伊崎
ありがとうございました。

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